研究課題/領域番号 |
19K07190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
宇野 恭介 摂南大学, 薬学部, 講師 (30608774)
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研究分担者 |
高崎 一朗 富山大学, 学術研究部工学系, 准教授 (00397176)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | うつ / AAV / 線条体 |
研究成果の概要 |
社会的敗北ストレスの曝露を行いストレス感受性マウス、ストレス抵抗性マウス、コントロールマウスの3群を得た。これらのマウスより線条体を摘出し、次世代シーケンサーにより遺伝子発現解析を行った。得られた結果より10種類ほどのストレス脆弱性因子を抽出し、最も影響のありそうな遺伝子Xを一つ決定した。次にこの遺伝子Xをクローニングし、GFP付随のベクターに組み換えたのち、該当遺伝子のアデノ随伴ウイルスを作成した。作成したウイルスを初代培養神経細胞に感染させ、タンパク質発現の確認を行った後マウス線条体に注入し、同様のストレスを負荷したところストレス感受性群はほとんど認められなかった。
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自由記述の分野 |
神経精神薬理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、うつ病や統合失調症を含む精神疾患の患者数は年々増加しており、うつ病は精神疾患の中で最も患者数が多い疾患とされている。世界精神保健調査(WMH)によると我が国におけるうつ病の生涯有病率は人口の6.6%、12か月有病率は2.1%である。また、うつ病の主症状には抑うつ気分、無関心、食欲減退、睡眠障害および自殺企図などが挙げられ、うつ病が社会に与える影響は大きいことといえる。今回見つかった候補遺伝子がうつ脆弱性決定因子であれば、今後この遺伝子をターゲットとした創薬に結び付き、うつ病発症のリスクあるいは重症化を減弱することが可能と考えられる。
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