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2022 年度 研究成果報告書

歯形成における細胞動態と歯上皮幹細胞の維持分化を司る制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07253
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48010:解剖学関連
研究機関自治医科大学

研究代表者

高橋 将文  自治医科大学, 医学部, 准教授 (20361074)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード歯の形成 / 切歯 / Six1 / Six4 / Masp1 / MASP3
研究成果の概要

本研究では、マウス上顎下顎形成および切歯形成におけるSIXファミリー転写因子の機能重複性を検証した。Six1/Six4二重欠損ホモ胚では上下顎原基が低形成であり、切歯は下顎のみで欠損した。Six1/Six2/Six4 三重欠損ホモ変異胚では上顎が全く形成されなかった。また、Six1/Six4二重欠損ホモ胚の下顎切歯形成領域の組織を用いたRNAシークエンスにより、下流制御遺伝子を解析した。2915 の発現変動遺伝子のうち、下顎間葉細胞で顕著に発現が減少する遺伝子としてAlx1、 Masp1、舌筋前駆細胞で顕著に発現が減少する遺伝子として、Nkx2.5、Lbx1、Ckmt1を同定した。

自由記述の分野

発生生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯は、生活の質を左右する極めて重要な器官である。歯の形成は歯原基のパターン形成に始まり、上皮間葉相互作用を介した複雑な形態形成を経て完成し、一部の上皮細胞は組織幹細胞として維持される。しかしながら、顎および歯の形成における細胞動態や幹細胞の制御機構は未だ不明の点が多い。本研究で明らかにしたSIX1による下顎原基の前後極性制御、SIX1/SIX4による下顎切歯の分化制御と下流制御因子の同定、さらに、SIX1/SIX2/SIX4による上顎形成の新規制御機構は、哺乳類顔面形成の分子細胞機構の理解において学術的に意義があり、顔面形成疾患の発症機序の解明につながると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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