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2023 年度 研究成果報告書

アロ応答による成熟B細胞の動態と抗体産生機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07254
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48010:解剖学関連
研究機関獨協医科大学

研究代表者

北沢 祐介  獨協医科大学, 医学部, 助教 (00467581)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードアロ抗体産生応答 / 辺縁帯B細胞 / 濾胞B細胞 / FITC-Ficoll / FITC-KLH / FITC-Allo T cell / αFITC-AFCs / 形質細胞
研究成果の概要

脾臓の成熟B細胞には、濾胞B細胞(FOB)と辺縁帯B細胞(MZB)が存在し、共に液性免疫を誘導する上で重要な細胞です。しかし、アロ応答においては不明です。そこで、MZB または FOB 優位な反応が起こる動物モデルを構築し、免疫組織化学染色を用いて アロB 応答の動態パターンを比較しました。その結果、アロ応答はT細胞応答を誘発し(T-依存性)、GCの形成などFOB優位な増殖応答を示した。さらにAFCにおいては、MZB応答のような早期でのAFC誘導を示さず、FOB応答の特徴(誘導時期、動態パターン、特性)に類似する結果を示した。よって現段階では、アロ応答は、FOB応答優位な反応を示唆している。

自由記述の分野

移植免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究代表者は、アロT細胞移入後の宿主脾臓outer PALS領域にて独特なB細胞動態を発見した。それは、胚中心(GC)形成前に辺縁帯B細胞(MZB)由来と考えられるAFC応答が起こり、GC形成後に濾胞B細胞(FOB)由来のAFC応答を示したことである。さらに脾摘した宿主に、アロT細胞移入後の宿主血中のドナー抗体価を測定すると、正常(脾臓有り)に比べアロIgM抗体産生が顕著に低下していた。本研究は、アロB応答は、MZBとFOBが混在した独特の動態を示し、脾臓特有のMZBが記憶免疫に関与するとういう新しい学説になるという意義がある。

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公開日: 2025-01-30  

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