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2021 年度 研究成果報告書

純化に成功したラット下垂体幹細胞を利用したホルモン産生細胞の発生メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07255
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48010:解剖学関連
研究機関杏林大学

研究代表者

堀口 幸太郎  杏林大学, 保健学部, 准教授 (10409477)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード下垂体前葉 / CD9 / SOX2 / 組織幹細胞 / CD81 / 細胞表面抗原
研究成果の概要

下垂体前葉には、ラトケの遺残腔に接する中葉と前葉に跨る一層の細胞群Marginal Cell Layer(MCL)に転写因子SOX2陽性の細胞が存在する。我々は、ラット下垂体MCLのSOX2陽性細胞がCD9、CD81を発現することを見出した。CD9抗体を利用したSOX2陽性細胞の分画に成功し、増殖機能を同定後、CD9陽性細胞のホルモン産生細胞への分化に成功した。さらにCd9/Cd81 DKOマウスでは、プロラクチン産生細胞数の著しい減少が見られた。以上から、成体下垂体では、MCLのCD9/SOX2陽性細胞が組織幹細胞として存在し、ホルモン産生細胞の供給源として機能することが強く示唆された。

自由記述の分野

組織学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、ラット下垂体前葉の組織幹細胞がSOX2陽性細胞であることをCD9抗体を利用したビーズトラップ法によりCD9/SOX2陽性細胞の純化に成功し、様々な解析を行うことで証明した。そしてCD9/SOX2陽性細胞がin vitroにおいてホルモン産生細胞、及び血管内皮細胞への分化に成功した。さらに、血管内皮細胞への分化トリガーがケモカインであることを明らかにした。以上の結果は、下垂体前葉幹細胞からの細胞供給メカニズムの解明の一端となり、分化誘導した細胞塊を用いることで、臨床的に下垂体癌を治療する新たな方法への端緒になると考える。

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公開日: 2023-01-30  

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