4回膜貫通タンパク質Tspan18が血管の正常発生および腫瘍血管形成に寄与する機構として、VEGFR2 shedding断片への作用を解析した。VEGFR2断片の核局在は検出されなかったが、HUVECへの過剰発現およびノックダウンにより、Tspan18はshedding断片量および全長VEGFR2のリン酸化を正に制御することが示された。 Tspan18欠損マウスの網膜、肺、腸間膜の血管内皮細胞のVEGFR2およびその断片を野生型マウスと比較したところ、全長VEGFR2のリン酸化は減弱したが、各断片の量には変化がなかった。さらに血管とリンパ管の分化、形成に重要な新規遺伝子を同定し、解析を進めた。
|