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2021 年度 研究成果報告書

Tetraspanin18によるVEGF受容体の膜輸送調節機構と生体における意義

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07389
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

田井 育江  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90749508)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード血管新生 / 血管形成 / リンパ管新生 / tetraspanin / Tspan18
研究成果の概要

4回膜貫通タンパク質Tspan18が血管の正常発生および腫瘍血管形成に寄与する機構として、VEGFR2 shedding断片への作用を解析した。VEGFR2断片の核局在は検出されなかったが、HUVECへの過剰発現およびノックダウンにより、Tspan18はshedding断片量および全長VEGFR2のリン酸化を正に制御することが示された。
Tspan18欠損マウスの網膜、肺、腸間膜の血管内皮細胞のVEGFR2およびその断片を野生型マウスと比較したところ、全長VEGFR2のリン酸化は減弱したが、各断片の量には変化がなかった。さらに血管とリンパ管の分化、形成に重要な新規遺伝子を同定し、解析を進めた。

自由記述の分野

血管生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

より効果的で副作用の少ない、抗腫瘍血管新生療法の新たな分子標的を探索するため、VEGFシグナルの詳細を基礎研究により徹底的に見直そうという機運が世界的に高まっている。その中で、Tetraspaninというまだ知見の乏しいタンパク質によるVEGF受容体のtruncationという切り口はユニークと言える。特に、ノックアウトマウスの解析からTspan18のin vivoでの重要性は既に示されていることから、上記のVEGFシグナルの詳細の解明、次世代の抗腫瘍血管新生療法の開拓へ本研究が寄与するところは大きいと考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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