• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

成人軟部肉腫における微小核形成及び細胞質内DNA感知機構の解析と病理診断への応用

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K07429
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関東京都立駒込病院(臨床研究室)

研究代表者

元井 亨  東京都立駒込病院(臨床研究室), 病理科, 医長 (50291315)

研究分担者 山田 倫  東京都立駒込病院(臨床研究室), 病理科, その他 (90812818)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード肉腫 / 染色体不安定性 / 微小核 / cGAS / STING / オートファジー
研究成果の概要

複雑な染色体異常を有する軟部肉腫は高齢者に好発し、予後不良な肉腫群であり、染色体不安定性(CIN)を特徴としている。cGAS-STING経路は細胞質内DNA感知システムであり、免疫応答に関与する。CINに起因する染色体分配異常は微小核生じさせ、cGAS-STING経路を活性化を介して転移、浸潤、オートファジーを誘導することが近年明らかになった。本研究では肉腫の微小核の状態やcGAS-STING経路との関係を解析した。その結果cGASは一部の微小核の検出マーカーとなること、放射線照射によりcGAS染色陽性微小核の増加や性質の変化があることを示した。また微小核オートファジー機構の障害が示唆された。

自由記述の分野

人体病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

希少がんの一種である肉腫の中には高齢者に多く、悪性度の高いグループがあり、染色体が不安定性を特徴とする。このグループは他の腫瘍に比べて診断、予後推定、治療法の開発が進んでおらず新たなアプローチでの研究開発が必要である。染色体が不安定になると細胞分裂時に染色体の分配異常が起こり、余分な小核(微小核)ができる。小核が壊れると細胞質内にDNAが漏れ出し、細胞質内DNA感知システムであるcGAS-STING経路が作動し、免疫応答や腫瘍の浸潤、転移、自食現象(オートファジー)が誘導される。本研究では微小核の性質や数、cGAS-STING経路、自食現象に注目し、新たなな視点から肉腫を解析している。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi