研究課題/領域番号 |
19K07451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
鍋島 一樹 福岡大学, 医学部, 教授 (40189189)
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研究分担者 |
濱崎 慎 福岡大学, 医学部, 准教授 (90412600)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | mesothelioma / BAP1 / MTAP / CDKN2A/p16 / NF2 / FISH / cytology |
研究成果の概要 |
胸膜中皮腫の約80%は胸水にて発症するので、その細胞診による腫瘍細胞の検出は重要だが、中皮腫vs反応性中皮細胞の鑑別は時に困難である。本研究では、細胞診材料(セルブロック)においても、中皮腫の遺伝子変異の応用によって、その腫瘍性が確認でき、反応性中皮細胞との鑑別が可能となること、免疫染色のみならずFISHも応用できる施設ではその診断感度を100%近くまで上げることができることを示した。
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自由記述の分野 |
外科病理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究にて、中皮腫の遺伝子変異に基づいたアッセイ(BAP1免染、MTAP免染、CDKN2A/p16 FISH)は組織標本のみならず細胞診標本(セルブロック)にも応用可能で、特にその併用(組み合わせ)によって高率に、対象となる中皮細胞の腫瘍性を示すことが明らかとなった。更にNF2 FISHを組み合わせると特異度100%はそのままに100%近い診断感度をもたらすことができる。高齢者における中皮腫発生が増え、免疫チェックポイント阻害薬併用による治療が第一選択となることを考慮すると、この細胞診による診断の学術的・社会的意義は大きい。
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