研究課題
基盤研究(C)
マラリア排除のために、流行地で使用可能な超高感度な診断デバイスの開発が望まれている。申請者らは、流行地で簡単、迅速、高感度かつ定量的に診断可能なMalaria Cell Disc system (MCD)を開発した。MCDは専用カセットとイメージリーダーからなる。カセット検出部に数百万個の赤血球を単層配列させ、イメージリーダーによる原虫検出、感染率を自動算出する。本研究では、MCDの高機能化をおこない、検出感度はそのままに、原虫種の同定や安定した検出が可能であることが示唆された。
熱帯医学
本研究は申請者らが独自開発したマラリア診断デバイス(MCD)をさらに改良・発展させ、マラリアの撲滅を考えると極めて重要な原虫種の同定(三日熱マラリアと熱帯熱マラリアの鑑別診断)および薬剤耐性試験を超高感度かつ流行地でも安定に診断できるデバイスの作製を目的とした。本デバイスは流行地での使用を強く意識して作製したものであり、ポータブルかつ易操作、完全自動化で、技師によって結果にばらつきがないため、次世代のゴールドスタンダードになると期待している。