本研究課題では、Salmonella enterica serovar TyphimuriumのT3SS-2エフェクタータンパク質Oによってマクロファージに非典型パイロトーシスが誘導されることを明らかとした。一方で、エフェクターOはCaspase-11非依存的細胞死の誘導にも寄与していた。またOが、マウスの結腸内容物、腸間膜リンパ節および脾臓における菌のカスパーゼ-11依存的な増殖に必要であった。これらのことから、エフェクターOがマクロファージ細胞死の引き金となる主要なT3SS-2エフェクタータンパク質であり、組織内での生存を助けるエフェクタータンパク質の1つであることが示唆された。
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