ヘリコバクタースイス (H. suis)は、人畜共通感染症の原因菌であり、胃MALTリンパ腫形成に関与している。近年、免疫チェックポイント阻害薬の使用が抗腫瘍効果を発揮することが知られている。本研究では、H. suis感染胃MALTリンパ腫発症マウスモデルを用いて、免疫チェックポイント阻害剤を投与したところ、胃MALTリンパ腫形成が有意に低下していることが明らかとなった。今後、これまで明らかにされていない胃MALTリンパ腫形成と免疫チャックポイント関連遺伝子発現との関連性が明らかになるばかりでなく、ヒトMALTリンパ腫患者に対する免疫チャックポイント阻害剤の有用性が期待される。
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