我々は、結果的に、Atg9Aがオートファジー非依存的にクラミジア増殖にとって有利に働くことを明らかにした。近年、治療薬として使用されている抗生物質に耐性のクラミジアの出現が報告され始め、世界保健機構(WHO)は抗菌剤耐性に対するクラミジア感染症治療の新しいガイドラインを公表するなど警戒している。更なるクラミジア感染におけるAtg9A機能の解析は、クラミジアの新たな感染メカニズムの解明、ひいては新たな治療薬ターゲットを見出すことに繋がる。従って、このような今後の糸口を見出した本研究は、意義が高いとものと考えられる。
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