進行期非小細胞肺癌患者42例から診断時および治療耐性時のcfDNAを計114検体回収しcfDNAを抽出した。回収できたcfDNAを用いて遺伝子変異プロファイルを作成した。我々は、剖検組織を用いた遺伝子変異変異プロファイルの解析結果について論文発表した(Koba H, Kimura H et al. Sci Rep. 2021)。論文の中で、cfDNA中には悪性腫瘍の特性を表す重要な遺伝子変異が濃縮されていること、治療経過でcfDNA中の遺伝子変異プロファイルは変化すること、を示した。これらの結果から、cfDNAは腫瘍組織と比べて、腫瘍全体の特性をより反映している可能性があることを提唱した。
|