研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胆膵悪性腫瘍患者は年々増加し、抗癌剤感受性も低く, 最も難治性の悪性腫瘍に分類されており, 革新的な診断技術や治療方法の開発が求められている. 進行した状態で発見されることが多く, 多くの患者は化学療法となる.化学療法は多数の患者による臨床試験結果に基づき「画一的に」行われるため,患者ごとに治療効果は異なる. 同じ癌腫であっても変異の違いなどから抗癌剤の応答性が異なることが原因と考えられ、「オーダーメイド」治療の実現が望まれている. 今回は胆膵腫瘍から作成した癌オルガノイドを用いて薬剤感受性試験の開発をすすめ、短期間でその結果を得られる新規手法を開発したことから、学術的、社会的意義は高い。
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