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2021 年度 研究成果報告書

胆膵がんオルガノイドをもちいた薬剤感受性試験確立と薬剤応答性メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07739
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

岩崎 栄典  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10366172)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード膵臓がん / オルガノイド
研究成果の概要

膵臓がんオルガノイドバンクをもちいた薬剤感受性試験の結果、Tp53変異存在下でNutlin3aに対する薬剤耐性があることが再現され妥当性が示された。また、オルガノイドバンク40例の臨床情報と既存薬の感受性試験にて、PTXまたはGEMの高いIC50値は、全体的な生存率低下と有意に関連した。薬剤感受性試験の短縮に向けて、Paclitaxelとtubulin形成異常、フローサイトメトリーを用いた細胞周期分布変化を解析するSnap-organoid testを確立し、3週間以内に実行することを可能とした。高悪性度がんに迅速な精密医療を提供できる可能性が示された。

自由記述の分野

消化器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

胆膵悪性腫瘍患者は年々増加し、抗癌剤感受性も低く, 最も難治性の悪性腫瘍に分類されており, 革新的な診断技術や治療方法の開発が求められている. 進行した状態で発見されることが多く, 多くの患者は化学療法となる.化学療法は多数の患者による臨床試験結果に基づき「画一的に」行われるため,患者ごとに治療効果は異なる. 同じ癌腫であっても変異の違いなどから抗癌剤の応答性が異なることが原因と考えられ、「オーダーメイド」治療の実現が望まれている. 今回は胆膵腫瘍から作成した癌オルガノイドを用いて薬剤感受性試験の開発をすすめ、短期間でその結果を得られる新規手法を開発したことから、学術的、社会的意義は高い。

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公開日: 2023-01-30   更新日: 2025-01-30  

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