研究課題/領域番号 |
19K07779
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 興秀 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (90726324)
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研究分担者 |
堀内 大 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (30608906)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Fusobacterium nucreatum / 細菌叢 / がん |
研究成果の概要 |
近年、腫瘍組織には特有の細菌叢が存在することが明らかとなった。口腔内常在菌Fusobacterium nucreatum (F. nucleatum)は大腸癌組織から高頻度に検出され、癌促進因子として働くことが示唆されている。本研究では、哺乳類細胞とF. nucleatumの相互作用を観察するための最適条件を模索した。その条件下での観察において、F. nucleatumは、感受性細胞に上皮-間葉移行を想起させる変化を惹起することが明らかとなった。上皮-間葉移行は癌病態進展に強く関わることから、F. nucleatumの宿主体内動態のコントロールは、がんの進展抑制となりうると考えられた。
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自由記述の分野 |
がん治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、哺乳類細胞の形質変化の観察に実用的なF. nucleatum-哺乳類細胞共培養系を構築した。それによりF. nucleatumによって引き起こされる上皮-間葉移行などの特徴的な宿主細胞の変化を見出した。以上より、F. nucleatumの宿主体内動態のコントロールは、がんの進展抑制となりうることから、従来からの標準的ながん治療とF. nucleatumを標的とした方策を組み合わせることによって、がん医療の大きな改善をもたらすことが期待される。
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