原発性アルドステロン症(PA)は高血圧症全体の10%を占める二次性高血圧症であり、本研究はその病因であるアルドステロン産生腺腫(APA)の手術検体のマイクロRNA網羅的に解析した。次世代シークエンサーと定量PCRを組み合わせて網羅的に解析し、PAの腫瘍組織において特徴的な発現動態を示す複数のmiRNAを発見した。中でもmiR-299は細胞間基質であるヘパラン硫酸プロテオグリカンの分解に関与する酵素であるHPSEの発現制御に関わり得ることを培養細胞レベルで確認した。miR299-3pはAPA発症において細胞間基質などの面で腫瘍発症に関与していることが示唆された。
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