近年慢性リンパ性白血病(CLL)に対する治療法が進歩し、通常の検査では検出できないレベルまで白血病(CLL)細胞を減らすことが可能になりました。その結果、疾患の状況をより細かいレベルまで把握する指標が必要となってきました。そこで、この研究は安価で迅速に行うことができるフローサイトメトリー(FCM)を用いて、日本人の特性に合わせたCLLの微小残存病変(MRD)の評価法の開発を目的としています。これまでの検討で、典型的な症例であれば0.01%までCLL細胞の検出は可能であることが示されました。一方で、非典型的な症例のためにはさらなる改善が必要と考えられました。
|