多施設で取得された内臓痛と体性痛脳活動データを既報の痛み関連脳パターンを用いて評価、痛みのモダリティーを超えて痛み関連パターンの反応が見られることを確認した。体性痛では体性運動ネットワーク活動が、内臓刺激対しては前頭頭頂ネットワークがより強く増強するという違いがみられた。 過敏性腸症候群患者と対照者の間で安静時の脳機能画像データよりグラフ解析を用いてネットワークの機能特性を比較した。両群でグローバル正規化グラフ測定値、ハブ、モジュール構造に有意な差はなかったが、心理的苦痛とpath lengthに有意な違いが見られた。 これらの結果を経て内臓知覚過敏を予測しうる脳活動パターンの作成をしている。
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