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2021 年度 研究成果報告書

HDLダイナミズムと粥状動脈硬化への影響

研究課題

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研究課題/領域番号 19K07932
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大川 龍之介  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50420203)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード高比重リポタンパク / 粥状動脈硬化 / バイオマーカー / 脂質代謝
研究成果の概要

多彩な抗粥状動脈硬化作用を有する高比重リポタンパク(HDL)は単一の粒子ではなく,様々な種類の粒子の総称であり,それぞれのタンパクや脂質の構成成分や機能が大きく異なっているため,各種HDLをより詳細に調べる必要がある.
本研究により,プラーク中に存在する二つの酵素からHDLの主要なタンパクであるapoA-Iが二種類の断片へと変化すること,超低比重リポタンパクから中性脂肪分解酵素を制御するapoC群がHDLへ偏って転送されること,炎症性タンパクの血清アミロイドAによりHDLの構造や機能が著しく変化すること,赤血球からのコレステロール放出が各リポタンパクへ影響を与えることなどを明らかにした.

自由記述の分野

臨床検査医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在,脂質異常症や粥状動脈硬化の進展の把握に高比重リポタンパクコレステロール濃度の定量が行われているが,一部の患者の病態しか反映されておらず,新たな心血管イベントの予測因子の発見が期待されている.
本研究で特定された特殊な条件下による断片化apoA-Iに対する抗体が作製されれば,粥状動脈硬化症の進行度を反映する新たな検査法の開発に繋がる可能性がある.また,血中で常に接触している他のリポタンパクや赤血球との相互作用,炎症性タンパクによるHDLの性質・機能への影響を明らかにしたことは,脂質異常症や粥状動脈硬化進展のメカニズムのさらなる解明に繋がるものと考えられる.

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公開日: 2023-01-30  

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