ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白質(MOG)抗体関連疾患(MOGAD)は、病理学的には血管周囲性の著しいリンパ球浸潤や血管周囲性脱髄がありMOGの脱落を伴う脱髄性病変を特徴とし、CD4陽性細胞浸潤が優位でありADEM類似の脱髄病変を特徴とする病理像が主体であることを明らかにした。またMOG抗原に対する免疫応答がMOG抗体関連疾患と他疾患(多発性硬化症、視神経脊髄炎)でどのような違いがあるかを検討し、その結果MOGAD患者において一部のMOGペプチドに応答するエピトープ(MOGp16-40,MOGp181-205)が優位になっており、MOGADではMOG抗体に加え細胞性免疫も重要と考えられた。
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