研究課題
コロナ禍での診療制限、これに伴う患者数減少により解析対象となる症例数は 2019年 50例、2020年 57例、2021年 27例、2022年 36例と推移している。CT灌流画像による虚血コアサイズの測定システムは安定して運用できている。2022年末より患者数の回復傾向がみられており、2023年中に目標例数を得て、最終解析に進める。【代表症例1】73歳女性。心原性脳塞栓症による左M1閉塞。発症8時間50分。右片麻痺、失語、NIHSS 19。左C, Lに虚血コア 25mLあるも皮質領域(言語中枢)に虚血巣なし。機械的血栓回収によりTICI 3再開通を得て、NIHSS 8。右片麻痺は後遺するも失語は消失した。【代表症例2】63歳男性。心原性脳塞栓症による左M1閉塞。発症7時間10分。右片麻痺、失語、NIHSS 16。左M1, 4, Iに虚血コア 47mLあり、M5にはペナンブラとコアが混在していた。機械的血栓回収によりTICI 3再開通を得て、NIHSS 6。失語は後遺するも右麻痺は消失した。
3: やや遅れている
感染蔓延により十分な新規解析対象が得られなかった。2023年に入り患者数は回復の兆しがあり、研究を進める。
ゴースト虚血コア現象の要因と解析指針を定め、さらに1年間の延長期間内に母集団を200例超まで確保する。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 4件、 査読あり 4件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件)
Neurological Sciences
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