• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

脳機能局在を考慮した虚血コア判定システムの開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K07980
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関杏林大学

研究代表者

平野 照之  杏林大学, 医学部, 教授 (50346996)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード急性期脳梗塞 / 虚血コア / ミスマッチ / 機能局在 / 灌流画像
研究成果の概要

杏林大学脳卒中センターにおいて血栓回収療法を実施した連続133例(2019年~2023年)について灌流画像による虚血コア判定とASPECTSによる早期虚血病変の関連を検討した。虚血コアサイズ 70mLに相当するASPECTSスコアは5点であった。NIHSSで評価した脳卒中重症度とは虚血コアとペナンブラの合算体積が関連している。血栓回収療法後の転帰良好(mRS 0-2または病前mRSレベルへの回復)にはASPECTS評価部位の中ではM3およびM5領域との関連が示唆された。とくに一次運動野を含むM5領域が虚血範囲に含まれる場合、同部の再灌流を得ることが転帰改善に大きく影響する。

自由記述の分野

脳卒中医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

急性期脳梗塞に対する脳画像所見に基づく治療、すなわち tissue-based therapyにおいて重要となる、実践的な虚血コアサイズの評価法を提唱した。脳の機能局在を考慮することで、より適切な治療方針の決定、ならびに転帰改善に重要とされる一次運動野への血流再開に重きを置くべきことを明らかにした。Clinical symptom-Core location Mismatchという概念を提唱することで簡便かつ迅速な治療選択が可能となった。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi