研究課題/領域番号 |
19K08070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
和久田 智靖 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80444355)
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研究分担者 |
横倉 正倫 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00529399)
間賀田 泰寛 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (20209399)
尾内 康臣 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (40436978)
桑原 斉 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (50456117)
山末 英典 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80436493)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ポジトロン断層法 / 統合失調症 / ニコチン性アセチルコリン受容体 |
研究成果の概要 |
令和4年度までに統合失調症者群22名、健常者群22名をリクルートし本研究を完遂した。本報告書作成時点までに解析可能な統合失調症者18名と健常者20名のデータを解析した。統合失調症群は平均年齢28.1歳、男女比は10:8、健常群は平均年齢25.9歳、男女比は8:12であった。統合失調症群のQAA結合能は健常群と比較して上昇傾向を示していた。一方DPA713結合能は、統合失調症群と健常者群で有意差は認められなかった。今後、QAA結合能については症状の重症度やDPA713結合能との相関を解析し、関心領域を設定しROI解析を行い、結果を国際英文誌に投稿する予定である。
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自由記述の分野 |
精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで死後脳研究結果のみであった統合失調症者のα7ニコチン性アセチルコリン受容体の異常が、本研究によりPETを用いてヒト生体内で測定可能となり、さらに、本研究結果から統合失調症者のα7ニコチン性アセチルコリン受容体が健常者と比較して増加している可能性が示された。これまで統合失調症ではα7ニコチン性アセチルコリン受容体が減少している仮説が支持されており、本研究結果は期待に反する結果であったことから、α7ニコチン性アセチルコリン受容体が統合失調症の新規薬剤の標的となり得る学術的意義を検討していく必要があると考えられた。
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