研究課題/領域番号 |
19K08192
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
結城 敏志 北海道大学, 大学病院, 助教 (80455633)
|
研究分担者 |
大西 俊介 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (10443475)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 放射線性口内炎 |
研究成果の概要 |
有効な治療法のない放射線性口内炎の新規治療法として、羊膜由来間葉系幹細胞の培養上清の有効性ならびにその作用機序について、動物実験ならびに細胞実験により明らかにすることを目的として研究を行なった。 羊膜由来間葉系幹細胞の培養上清をゲル化し、ラット放射線性口内炎モデルの舌に塗布して評価したところ、治療群において体重減少の抑制傾向がみられたが、対照群に比して有意差は認めなかった。また、舌の病理組織においても、病理スコアに改善は認められず、舌における種々の炎症性サイトカインの発現も治療群において改善傾向を認めなかった。
|
自由記述の分野 |
癌化学療法
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部がんに対する放射線治療の合併症としてしばしば発症する放射線性口内炎の新規治療法の開発を目的として、羊膜間葉系幹細胞に着目し、その培養上清を放射線性舌炎モデルラットの舌に塗布するという方法で効果を検討したが、明らかな効果が認められなかった。動物モデルと実臨床での病態の違いや、培養上清に含まれる有効成分の濃度の低さなどが関係しているかもしれず、今後の検討課題である。
|