研究課題/領域番号 |
19K08291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所) |
研究代表者 |
持田 京子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 病因病態部門, 流動研究員 (00834417)
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研究分担者 |
吉田 千春 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 病因病態部門, 主任研究員 (60360666)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 上皮癒合 / 口唇口蓋裂 / 疾患モデルマウス / 神経管閉鎖不全 |
研究成果の概要 |
表皮の形成不全 (表皮細胞への分化異常や、細胞動態の異常など)によって発症する顕在性二分脊椎モデルマウスにおいて、同様な上皮癒合不全によって発症すると考えられる口唇口蓋裂を高頻度に発症するのか検討を行った。結果、顕在性二分脊椎発症モデルとして有名なGrhl3遺伝子ホモ欠損胎児では二次口蓋裂のみ発症し、b-catenin遺伝子を表皮でのみ欠損させたコンディショナルノックアウトマウスでは、一部の胎児で口唇裂を発症し、さらに一次口蓋裂も発症することがわかった。これらの研究成果から、神経管閉鎖不全を発症する上皮癒合異常は、その他の器官、特に口蓋形成に関わっていることがわかった。
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自由記述の分野 |
発生生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経管閉鎖不全と口唇口蓋裂はいずれも頻度の高いヒトの先天性疾患である。特に口唇口蓋裂は外科的な治療に加え、成長に伴う言語治療、歯科治療など長い期間に渡る治療が必要となるため早期発見、治療が急務である。 一方、ヒトの場合は一次口蓋を発症するケースが多いのに対し、マウスでは二次口蓋を発症する疾患モデルマウスが多く、一次口蓋裂はほとんど発症しない。つまり、口唇口蓋裂の基礎研究を臨床に繋げるためには、ヒトの発症に近いモデルマウスの作出が必要である。そこで本課題では、上皮癒合の観点から口唇口蓋裂発症モデルマウスを同定することで新規な疾患モデルマウスの作出を試みた。
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