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2021 年度 研究成果報告書

ヒツジ胎仔を用いた人工子宮システムの開発: 成育限界児に対する効果と安全性の評価

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08292
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関東北大学

研究代表者

渡邊 真平  東北大学, 大学病院, 助教 (70509413)

研究分担者 齋藤 昌利  東北大学, 医学系研究科, 教授 (00451584)
埴田 卓志  東北大学, 大学病院, 講師 (30400360)
佐藤 信一  東北大学, 大学病院, 助手 (30770359)
池田 秀之  東北大学, 大学病院, 助手 (40822888)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード人工子宮 / 人工胎盤 / ヒツジ
研究成果の概要

胎児循環を維持しながら成育できる人工子宮システムが開発されれば,超早産児を合併症なく成育でき,予後を改善する可能性がある.本研究ではその有効性を明らかにすることを目的とした.
ヒツジ胎仔を母獣の子宮内で成育する対照群 (n=9) と人工子宮で成育する人工子宮群 (n=9) に分け,120時間管理した.人工子宮システムでの生存率は87.5%であり,その間の成長に有意な差を認めなかった.カテーテルトラブルにより一時的な循環不全に陥った1例にのみ脳白質損傷を認めた.デバイスの改良が進めば,本システムは超早産児の予後の改善に寄与する治療デバイスになりうることが示された.

自由記述の分野

新生児学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現行の「保育器と呼吸器で育てる新生児集中治療」では,成育限界期に出生する早産児が後遺症なき生存を達成することは難しい.胎児循環から成人循環への転換と未成熟肺での肺呼吸を出生後から強制されるため容易に呼吸循環不全に陥り,脳室内出血,脳白質損傷,壊死性腸炎,慢性肺性心など重篤な合併症を生じるからである.胎児循環を維持しながら成育できる人工子宮システムが開発されれば,超早産児を合併症なく成育でき,予後を改善する可能性がある.本研究により,人工子宮システムが超早産児の予後の改善に寄与する治療デバイスになりうることが示された.

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公開日: 2023-01-30  

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