新規開発のNKp44改変キメラ抗原受容体(CAR)遺伝子を導入したT細胞機能の詳細を明らかにし、現状で最良の第2世代CAR遺伝子を決定した。このCAR-T細胞は、白血病、リンパ腫だけでなく、様々な小児・思春期の固形腫瘍細胞を認識した。一方、NKp44の複数の候補リガンドを詳細に検討したが、いずれの候補分子も細胞表面への強制発現による細胞傷害活性誘導を生じなかった。最後に、抑制機能を持つCARを作成し機能を確認したが、正常組織にあり腫瘍にない抗原(リガンド)を探索する必要があり、さらなる検討を要する。
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