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2022 年度 研究成果報告書

選択的オートファジーが気管支喘息発症の病態におよぼす役割

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08340
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関福井大学

研究代表者

村井 宏生  福井大学, 学術研究院医学系部門, 特別研究員 (50464566)

研究分担者 大嶋 勇成  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (40303391)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード気管支喘息 / 自然免疫応答 / ウイルス感染症 / βディフェンシン
研究成果の概要

小児気管支喘息は、カビやダニの抗原、ウイルス感染症と深く関わっている。しかし、その発症経路は現在のところ不明である。今回、気道上皮の選択的オートファジーがこの発症に関わるのではないかと仮説をたて研究を進めた。選択的オートファジーの関与は証明できなかったものの、ウイルスの主要成分である低分子Poly I:Cの刺激により、気道上皮細胞から生体防御物質であり近年気管支喘息の発症や重症度と深く関連が指摘されているベータディフェンシンの分泌を認めること、さらにその分泌には通常のウイルス感染による液性免疫活性経路であるTLR3が関与しないこと、またその分泌にはmiRNAが関わっている可能性が示唆された。

自由記述の分野

アレルギー、免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

気管支喘息発症の原因として、気管支喘息の病態への自然免疫応答の関与が指摘されていることから、自然免疫応答がその発症に重要な役割を持つと考えたカビやダニの抗原、ウイルス感染症と深く関わっている。しかし、その発症経路は現在のところ不明であった。今回の研究において我々はウイルスの主要成分の刺激により、気道上皮細胞から生体防御物質であり近年気管支喘息の発症や重症度と深く関連が指摘されている生体防御物質の分泌を認めること、さらにその分泌には通常のウイルス感染による液性免疫活性経路でない可能性を指摘した。本研究により新たな経路を利用した気管支喘息の新たな予防薬の創薬につながる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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