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2021 年度 研究成果報告書

IPMN悪性化進展における後天的ゲノム修飾の重要性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08387
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

多田 稔  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (80302719)

研究分担者 立石 敬介  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20396948)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード膵癌
研究成果の概要

20症例のIPMNを組織別に low grade, high grade, 浸潤癌化病変の3群に分類し、グローバルレベルでのDNAメチル化の比較を行った。またIPMN部分や浸潤癌部をレーザーマイクロダイセクションにより選択的に抽出し、各々からDNAおよびRNA抽出を行った。RNAレベルでのエピゲノム制御関連遺伝子の発現についても定量的RT-PCRで比較した。DNAメチル化の指標である5-メチルシトシン(5-mC)のレベルは IPMNの悪性化に伴い有意に低下した。またメチル化DNAの脱メチル化中間産物である5-ヒドロキシメチルシトシン(5-hmC)についても有意な低下を認めた。

自由記述の分野

消化器内科学、膵臓病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵嚢胞性腫瘍であるIPMNが年率0.6%と一般の20倍と高い発癌リスクを有する膵癌高危険群であることを報告した。IPMNに関連する膵発癌様式にはIPMN上皮が局所で悪性転化し浸潤癌化するIPMN由来浸潤癌と、IPMNとは別の場所の膵内に通常型膵癌と同様の浸潤癌を形成するIPMN併存膵癌がある。IPMNが通常型膵癌とは異なる分子学的背景を持つかどうかはいまだ十分明らかではない。本研究では、IPMNに関連する2通りの膵発癌様式にとって重要であり、かつ各々を層別化しうるエピゲノム制御プロファイルを検討した点で意義がある。

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公開日: 2023-01-30  

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