研究成果の概要 |
CX3CR1 wild type (WT)および欠損マウスの骨髄細胞を放射線照射マウスに移植して骨髄キメラマウスを作成し、移植8週後からAOM/DSSによる傷害を3サイクル繰り返した。AOM投与開始から20週時点で、欠損キメラマウスはWTキメラマウスに比し、(1) 大腸腫瘤の数が少なく、(2) 大腸組織中のCX3CR1highマクロファージ数とTnfa, Il1b, Tgfb遺伝子発現が低く、(3) 血漿TNF-α、IL-1β、TGF-βも少なかった。CX3CR1highマクロファージは炎症下において炎症性及び非炎症性サイトカインを産生し、大腸腫瘤形成に関与している可能性がある。
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