本研究では、自己免疫性肝炎(AIH)の血清エクソソームのmiRNAを網羅的に検討し、miR 557の発現レベルが、原発性胆汁性胆管炎などの対照疾患に比し有意に高いことを明らかにした。また、miR-557高値は、AIH患者の再発リスクと関連していた。miR-557mimicによる末梢血単核細胞のmiR-557発現の増加により、TNF、IL-6、IFN-γなどの炎症性サイトカイン発現が増強されることが明らかとなった。以上の成績から、miR-557はAIHの診断バイオマーカーとして重要な役割を果たす可能性がある。
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