肝癌13症例の手術標本を用い、次世代シークエンサーにて癌部と非癌部の発現解析を行ったところHLA関連遺伝子の発現が有意に亢進している症例群が同定された。さらに肝細胞癌85症例の組織標本の蛍光マルチプレックス免疫組織化学染色を行ったところ、腫瘍内HLA-DPB1陽性細胞の多くはCD163陽性M2マクロファージであった。さらに、機械学習アルゴリズムを用いてCD163陽性細胞の形態(円形、紡錘形)を自動解析したところ、CD163陽性・円形マクロファージ(円形CD163)は腫瘍内で有意に増加しており(P<0.05)、腫瘍内CD8および無再発生存期間と有意に正の相関を示した(P<0.05)。
|