研究課題/領域番号 |
19K08587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
赤阪 隆史 和歌山県立医科大学, 医学部, 特別研究員 (70322584)
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研究分担者 |
猪野 靖 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00549793)
塩野 泰紹 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00584872)
久保 隆史 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (30316096)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 動脈硬化 / 光干渉断層法 / 偏光感受性 / 偏光度 / 線維性皮膜 / マクロファージ / コラーゲン / 細胞外マトリックス |
研究成果の概要 |
血管内光干渉断層法(OCT)の施行15症例(平均72歳)の標的病変に、偏光感受性(PS)-OCTを行い、5症例で近赤外線スペクトロスコピー血管内超音波(NIRS-IVUS)を併用した。PS-OCTでは線維性皮膜の厚さと複屈折の有意な相関(r=0.32、p<0.05)を認め、偏光度画像と光強度画像で計測した線維性皮膜厚(162μm)に良好な相関(r=0.92、P<0.001)を認めた。PS-OCTの偏光度の対数とNSD(normalized standard deviation)との間に相関傾向(ρ=0.12、P=0.062)を認め線維性皮膜内マクロファージの客観的検出の可能性が推察できた。
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自由記述の分野 |
循環器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
画像診断の進歩により冠動脈疾患の病態解明が飛躍的に進歩したが、生体内で冠動脈粥腫を覆うコラーゲンや細胞外マトリクス性状の観察技術は存在せず、それらの臨床的意義は未解明であった。偏光感受性光干渉断層法(polarization-sensitive optical coherence tomography; PS-OCT)は、OCTによる構造的観察に加え、組織の偏光特性計測によりコラーゲンや細胞外マトリクス性状を観察できる。本研究では、PS-OCTの開発とそれによる生体内冠動脈病変性状の評価により、冠動脈疾患の進展や安定化の病態解明がさらに進み、冠動脈疾患の診断治療に貢献できる可能性が示された。
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