研究課題/領域番号 |
19K08589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
松下 訓 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20407315)
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研究分担者 |
門口 智泰 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 博士研究員 (10762049)
山本 平 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (70301504)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 細胞治療 / 心筋幹細胞 / 血管新生 |
研究成果の概要 |
心臓には臓器特異的な幹細胞があることが報告されて久しいが、その働きや効果、機序などは不明な点が多い。本研究では実際の心疾患症例における組織を解析し、幹細胞の発現を賦活化する内因性因子を見出すとともに、それらを細胞導入することにより実際の幹細胞治療として有用かどうかを評価することを目的とした。約500例の組織解析を行ったところ、幹細胞は炎症により賦活化され同時に成長因子も活性化されることが示された。また心臓の発生に関与している遺伝子および心臓ホルモンとも関与しており、これらを導入することにより血管新生および幹細胞の活性化が見られた。
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自由記述の分野 |
再生医療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全に対する再生医療の臨床応用が始まるなか、その効果やどの細胞が最も有用かなど未だ不明な点は多い。近年、心臓にも自己再生能があり幹細胞が関与していることが報告されており我々は心臓由来の幹細胞を心筋再生に使用できれば最適な治療法として確立できると考えた。 本研究で幹細胞の賦活化に関する因子として炎症やホルモンにより活性化されること、また他の発生因子と相関することが示唆された。さらにこれらの因子の導入により血管新生が誘導されることが示唆された。これは新たな細胞種を用いた心不全治療の可能性を示すものであり、特に自己心臓組織を用いた治療は免疫抑制剤が不要など意義深い知見と考えられる。
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