慢性過敏性肺炎に関し、日本においては、厚生労働省びまん性肺疾患研究班から鳥関連過敏性肺炎が最も多いことが報告されている。近年普及が著しい羽毛布団による過敏性肺炎は相当数存在することが疑われるものの、今まではハト糞由来のタンパク質で検査がされている実情があった。過敏性肺炎の強く疑われる患者に対して羽毛業者から直接取り寄せた羽毛から直接抽出した抗原を用いて沈降抗体反応陽性であるがハト糞抽出抗原の沈降抗体反応は陰性である患者を多く認め、未知のタンパク質への反応が疑われたため、当院ではそのたんぱく質の同定を試み、Selenium binding protein 1を同定した。
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