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2021 年度 研究成果報告書

疾患特異的iPS細胞を用いた急性腎障害に対する腎修復機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K08699
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関金沢医科大学

研究代表者

古市 賢吾  金沢医科大学, 医学部, 教授 (50432125)

研究分担者 和田 隆志  金沢大学, その他部局, その他 (40334784)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード急性腎障害 / 疾患特異的iPS細胞 / 腎修復 / CAGE解析
研究成果の概要

本研究は、急性腎障害の慢性障害への移行を阻止することを目標に、修復機序の解明を目指した研究である。腎発生に重要なPax2遺伝子に異常を持つ腎コロボーマ症候群症例から、疾患特異的iPS細胞を作成し、腎系譜細胞へ誘導した。得られたサンプルからCAGE法およびChip-Seq解析を進め、修復に関わると考えられる候補分子を同定した。これらのデータとマウス胎仔腎のオープンデータベースから17遺伝子(28プロモータ領域の活性)を確認した。また、マウス虚血再還流モデルなどのサンプルを用いて、最終的に,PBX1, POSTN, ITGA9の3遺伝子をPAX2関連の再生・修復に関する因子として同定した。

自由記述の分野

腎臓内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

腎再生や修復機序の解明は、これまでも試みられてきたが、腎発生との関連の研究は限られていた。今回、非常に稀少な遺伝性疾患であるPax2遺伝子変異を伴った腎コロボーマ症候群症例の疾患特異的iPS細胞を腎系譜細胞へ分化させ、その関連分子を同定できたことは、本分野における重要なマイルストンと考える(Sci Rep. 2021;11:9123. )。今回同定された腎再生・修復に関わると考えられる候補分子には、これまで腎障害や修復への関与は報告されていないものも含まれている。直接的な修復に果たす意義は更なる解析が必要だが、バイオマーカーや治療薬開発に向けた重要な足がかりになる可能性があると考える。

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公開日: 2023-01-30  

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