研究成果の概要 |
本研究は、急性腎障害の慢性障害への移行を阻止することを目標に、修復機序の解明を目指した研究である。腎発生に重要なPax2遺伝子に異常を持つ腎コロボーマ症候群症例から、疾患特異的iPS細胞を作成し、腎系譜細胞へ誘導した。得られたサンプルからCAGE法およびChip-Seq解析を進め、修復に関わると考えられる候補分子を同定した。これらのデータとマウス胎仔腎のオープンデータベースから17遺伝子(28プロモータ領域の活性)を確認した。また、マウス虚血再還流モデルなどのサンプルを用いて、最終的に,PBX1, POSTN, ITGA9の3遺伝子をPAX2関連の再生・修復に関する因子として同定した。
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