これまで、掌蹠膿疱症(PPP)の皮膚症状は歯科治療により改善することが知られていることから、歯科治療により皮膚症状が改善した群7名と改善しない群6名の口腔細菌叢を比較した結果、歯科治療後に皮膚症状が改善した群は口腔細菌叢の多様性が高く、菌種組成が異なることを見いだした。さらに、歯科治療前後の細菌叢の変化を比較したところ、PCoAで改善群の細菌叢は非改善群と比較して治療後に大きく変化しており、改善群の細菌叢では非改善群より多くの菌種が消失していた。このことから、改善群では歯科治療後にマイクロバイオームがより大きく変化している可能性が示された。
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