全身性強皮症の病態には自己抗体産生などによりB細胞が強く関与していることが知られている。本研究計画では、Effector B細胞のみを阻害する選択的B細胞阻害療法の開発を目指す。マウス脾臓からB細胞を抽出し、抗CD40抗体刺激、LPS単独刺激、LPS+抗CD40抗体刺激の3群でマイクロアレイ解析を行ったところ、IL-6が高発現するLPS+抗CD40抗体刺激群では、A遺伝子、B遺伝子の高発現がみられた。一方、IL-6が低発現である抗CD40抗体刺激群では、A遺伝子、B遺伝子の遺伝子発現が低かった。以上より、A遺伝子がIL-6産生を制御している可能性が示唆された。
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