研究課題/領域番号 |
19K08868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
今泉 芳孝 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 准教授 (40404305)
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研究分担者 |
安東 恒史 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (90571357)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ATL / PRMT5 / MTAP |
研究成果の概要 |
成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)患者の一部ではMethyolthioadenosine phosphorylase(MTAP)の遺伝子欠損や発現低下が報告されている。他のがん種でもMTAP 遺伝子の欠損が報告されており、治療標的分子としてProtein arginine methyltransferase 5(PRMT5)が同定されている。本研究では、MTAP欠損/発現低下ATLに対するPRMT5阻害薬の効果を検証し、さらに新規の治療標的分子としてプロリン水酸化酵素PHD2を同定した。
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自由記述の分野 |
血液内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ATLは難治性疾患であり新規治療法の開発が求められている。本研究では、MTAP欠損ATL細胞に対するPRMT5阻害薬の有効性を示した。さらに、網羅的解析によりPRMT5の標的分子としてPHD2を同定した。PHD2阻害薬は単独でATL細胞の増殖を抑制し、さらにPRMT5阻害薬との併用で相乗効果を示した。このことから、PRMT5阻害薬とPHD2阻害薬による併用療法がMTAPを指標としたATLに対する新規治療法となる可能性が示された。
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