当該研究においては1)免疫細胞に対するD2様受容体アゴニストの作用機序を明らかにすること2)脳血液関門を通過しないD1様受容体アンタゴニストを開発す ること3)各種動物モデルを用いて同薬の有効性を実証すること。の3点を柱に研究を進めている。また、ドーパミンのみならず、これと深く関係しているアデ ノシンがTh17に与える影響に関する検討も引き続き進めている。 今年度は、ドーパミンシグナルに酷似するアデノシンシグナルについて昨年度に引き続き解析した。標的としては昨年度用いた好中球性気道炎症モデルに加えて乾癬モデルを用いた。 その結果アデノシン受容体アンタゴニストは両モデルを効率よく軽快させる事を示した。また、タンニン酸はドーパミン受容体アゴニストであり、歯周病・アトピー性皮膚炎・乾癬動物モデルを軽快させることを示した。
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