本研究の目的は検尿異常のない全身性エリテマトーデス(SLE)患者において血清Fibroblast Growth Factor-23(FGF-23)値と腎予後の関係を明らかにすることである。当院に通院するSLE患者109名を対象に検尿異常の有無で全患者を2群に分類し、累積腎機能悪化率・尿バイオマーカー・FGF23を測定し比較した。疾患活動性(SLEDAI)は検尿異常がある群の方が高かった(p=0.02)。また尿バイオマーカーは差はなかった。一方2群間の累積腎機能悪化率に差はなく(p=0.32)、血清FGF23値は検尿異常を有する群で高い傾向があったが統計的に差はなかった(p=0.11)
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