研究課題/領域番号 |
19K08958
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
掛屋 弘 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40398152)
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研究分担者 |
宮崎 義継 国立感染症研究所, 真菌部, 部長 (00311861)
金山 洋介 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (60435641)
金子 幸弘 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90469958)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 侵襲性肺アスペルギルス症 / 抗アスペルギルス抗体 / 画像診断 |
研究実績の概要 |
侵襲性肺アスペルギルス症は,血液悪性疾患等の高度免疫不全患者に見られる深在性真菌症である. その患者の免疫状態は不良で気管支鏡等の積極的な検査ができないことも多い.そのため, 菌体のガラクトマンナン抗原を検出する血清診断検査が利用されているが, その感度や特異度は限られ, 新規の検査法の開発が期待されている。我々は新規蛋白研究法であるシグナルシークエンストラップ法を用い,数種の新規蛋白抗原を選定して,感染マウス血清中の抗原を検出できるキットを開発した.本研究では、国立感染症研究所にて精製されたアスペルギルス由来の特異抗原(Y-1)に対するモノクローナル抗体を使用して、アスペルギルス肺感染モデルの肺組織にY-1抗原を認識可能かどうか, 免疫染色で確認する. 次に放射性同位物質標識Y-1抗体を作成して, 本抗原をPET/CTにて検出する特異的画像診断の開発を試みる.本研究は,非侵襲的なアスペルギルス症の診断に繋がることが期待される.さらに本研究の発展は感染症の診療に新たな分野創出をもたらす可能性がある.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アスペルギルス感染マウスを用いた抗アスペルギルス抗体の免疫組織染色に関して条件設定等がうまく進んでいない。また、新型コロナウイルスの蔓延により、大学では研究中止が指示されている。また感染症医として患者対応もあり、研究の進捗に大きく影響している。
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今後の研究の推進方策 |
数種保有している抗アスペルギルス抗体の再評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究が計画通りに進まなかったため、次年度使用額が生じました。次年度は保有している複数の抗体を使用して感染マウスを使用した評価を実験条件を変更して実施する予定です。
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