HbA1c低下とインスリンの使用が独立してNAFLDの肝線維化スコアの低下に寄与していた知見から、SGLT2阻害薬と同様の血糖改善効果があるSU薬を対照薬として肝病理への影響を検討。両群ともに同等の血糖低下作用を示し、SGLT2阻害薬群でのみ肝病理スコア・肝酵素・体重が有意に低下。SGLT2阻害薬の線維化改善率は60%であり、既存の薬剤に比し高い改善率。SGLT2阻害薬群において、脂肪化スコアの減少はHbA1cおよび体重減少と、肝線維化スコアの減少はベースライン時のHbA1cおよび血糖減少と有意に関連。体重減少よりもむしろ血糖管理が肝線維化スコアの改善に寄与することを示唆していた。
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