尿酸はパーキンソン病の発症と進行に保護的な役割を果たすことが報告されている。パーキンソン病の治療薬でありドパミン前駆体であるL-dopaと尿酸の血中濃度に相関があることが日本人の血中代謝物データベースより示された。そこでこの機序を解明するため、種々の尿酸輸送体による尿酸輸送がL-dopa及びその代謝物により変化するかアフリカツメガエル卵母細胞発現系を用いて検討した。結果、主要な尿酸輸送体の一つがL-dopaの代謝物のdopachromeによって非競合的に阻害されることが示された。脳への尿酸輸送がdopachromeによって影響される可能性が示唆された。
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