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2022 年度 研究成果報告書

胃癌浸潤B細胞Tertiary Lymphoid Structure の機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09153
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関大阪公立大学 (2022)
大阪市立大学 (2019-2021)

研究代表者

田中 浩明  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (90382168)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード免疫療法 / リンパ節 / 腫瘍浸潤リンパ球
研究成果の概要

TLS内B細胞は、PCRの結果では、BCR遺伝子発現にクローン化の傾向があった。さらにB細胞はCD70が発現しており、CD8T細胞との相互作用が示された。TLS周囲には、レジデントメモリーT細胞が多く存在することを示した。胃癌におけるTLSとNivolumabの治療効果との関連について検討を行った。当科でNivolumabが導入された切除不能進行再発胃癌症例のうち、irAEは有意にTLS high群で多く認めまたPR3例は全てTLS high群であり、病勢制御率はTLS high群で高い傾向にあった。その他の因子では有意差は認めなかった。投与後のOSは有意にTLS high群で延長していた。

自由記述の分野

胃癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、胃癌局所の免疫反応誘導においてTLSの重要性が機能的に明らかとなった。つまり、これまでは、腫瘍浸潤リンパ球の由来は明らかではなかったが、TLS内で抗原提示が行われ、T細胞との相互作用により、エフェクターT細胞が誘導されることが示唆された。さらにこのエフェクターT細胞がレジデントメモリーT細胞であり、免疫チェックポイント阻害剤の効果と関連することを我々は報告した。つまり、メモリー機能を持ったt細胞が腫瘍局所で存在することが示唆され、今後の免疫治療の有用な効果予測因子となることが強く示唆された

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公開日: 2024-01-30  

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