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2021 年度 研究成果報告書

新規NASH肝発癌モデルマウスを用いた発癌メカニズム解析及び新規治療薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09162
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

大河内 信弘  筑波大学, 医学医療系, 客員教授 (40213673)

研究分担者 田村 孝史  筑波大学, 医学医療系, 研究員 (20633192)
高橋 一広  筑波大学, 医学医療系, 講師 (80794528)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードNASH / NASH肝発癌 / Src / ヒアルロン酸 / SGLT-2
研究成果の概要

肝発癌のメカニズムを、マイクロアレイにより網羅的解析した。その結果、HCCに関連する遺伝子群、NAFLDに関連する遺伝子群、発癌に関連する遺伝子群の発現変化が認められた。中でも癌原遺伝子の1つであるSrcはqPCRでも発現上昇を認めた。Srcはヒト肝癌において認められる遺伝子変動であり、SrcがNASH肝発癌の一因となっている可能性が示唆された。
耐糖能増悪が癌化を引き起こすと考え、治療薬候補としてヒアルロン酸とSGLT-2阻害薬をモデル動物に投与した。24週における肝体重比、脂肪体重比、腫瘍個数と最大腫瘍径に有意差はなかった。肝臓の病理学的な評価では、肝脂肪化や線維化に有意な差は認めなかった。

自由記述の分野

肝移植、血小板、肝再生、肝細胞癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

メタボリックシンドローム患者の増加に伴い、NASH患者数やNASH肝発癌が増加している。これまで肝細胞癌の主な原因であったウイルス性肝炎と異なり、NASH肝発癌に関するメカニズムは解明されておらず、解明および治療薬開発が急務である。
当研究では発癌に関するメカニズムについては、Srcが有意な変化がありNASH肝発癌の一因になっている可能性が示唆された。マイクロアレイの解析で耐糖能異常に関わるIrs-1に変動があったことから、SGLT-2阻害剤とヒアルロン酸を治療薬に選定したが、NASH進展抑制や発癌抑制に効果は認めなかった。耐糖能異常が肝発癌に大きく関わっていない可能性が示唆された。

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公開日: 2023-01-30  

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