研究課題/領域番号 |
19K09201
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
秋月 恵美 札幌医科大学, 医学部, 助教 (20404626)
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研究分担者 |
竹政 伊知朗 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50379252)
奥谷 浩一 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70457703)
沖田 憲司 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70517911)
西舘 敏彦 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80404606)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 直腸切除後症候群 / 排便障害 / 直腸癌 / 術後合併症 / QOL |
研究実績の概要 |
積極的なLARS治療介入を要する超低位前方切除および括約筋間直腸切除術を行った患者の術前および術後の排便状況、肛門内圧を継続集積した。前年度までで合計136例のデータとなった。これらのデータを解析し、研究成果の学会報告、論文報告を行った。 また、直腸肛門内圧に対する治療(リハビリ)介入をした症例は83例であり、これもデータを継続・症例集積中である。 カダバー解剖では2022/8および2023/2に括約筋・骨盤底筋の構造を中心に解剖を行い、より確実な手術手技に結びつけるよう研究を行っている。 また、MRIによる術前括約筋および骨盤底筋評価およびその解析も行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現時点で超低位前方切除および括約筋間直腸切除術136例のデータ解析および術前リハビリ介入83例の前向きデータ集積をすすめている。 術前リハビリ介入により術後肛門内圧を維持できる可能性が示唆された一方で、術後排便障害の明確な軽減には至らず、この結果からLARS軽減のためには肛門機能以外のアプローチも並行して行う必要があることが示唆された。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き症例集積を継続するとともに現在のデータ解析をさらに詳細に行う。術後患者の経時的な排便状況・肛門内圧データは希少であり、本解析結果がもたら す知見は重要である。 研究結果は全国学会および国際学会、論文報告予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID19感染拡大に伴い研究計画を一部変更し、さらに国際学会への参加・研究報告を行わなかったため次年度使用額が生じた。
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