研究課題/領域番号 |
19K09249
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構福岡東医療センター(臨床研究部) (2021) 九州大学 (2020) 国際医療福祉大学 (2019) |
研究代表者 |
松本 拓也 独立行政法人国立病院機構福岡東医療センター(臨床研究部), 独立行政法人国立病院機構福岡東医療センター臨床研究部, 血管外科医長 (20374168)
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研究分担者 |
古山 正 九州大学, 大学病院, 講師 (00419590)
森崎 浩一 九州大学, 大学病院, 助教 (30625801)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 高血圧 / BubR1 / 老化 / 細胞周期遺伝子 / レニン・アンジオテンシン |
研究成果の概要 |
BubR1低発現マウスでは、腎臓におけるAngⅡ誘導性のAGTR1過剰発現が抑制されることで、血圧上昇も抑えられることがわかった。BubR1発現低下は、腎近位尿細管細胞では、AngⅡ刺激によるNox 4発現上昇をも抑制した。この抑制効果は、AngⅡ投与後早期にみられた。また、腎線維化も、BubR1低発現マウスでは抑制された。これらの結果から、BubR1低発現マウスでは、主に腎臓におけるAngⅡ応答が減弱化したことで血圧上昇が抑制されたことが示唆された。BubR1は腎臓におけるAGTR1発現を制御することで、AngⅡ誘導性血圧上昇に重要な働きを有すると考えられ、大動脈中膜肥厚の抑制も認めた。
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自由記述の分野 |
血管外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身性にBubR1発現を軽度低下させると、Ang II刺激による腎臓でのAGTR1過剰発現が抑制され、血圧上昇が軽減された。腎近位尿細管細胞におけるBubR1低発現の降圧効果は、AGTR1やNox 4の過剰発現の抑制によるものである。腎特異的なBubR1発現低下は、AGTR1拮抗作用によって、高血圧発症や腎臓でのAGTR1過剰発現を抑制する新規治療方法となり得る。この治療法は、降圧療法として有用なだけでなく、潜在的な心腎機能保護にもなり得る。AngⅡ誘導性の血圧上昇は、BubR1とNox4発現の上昇を介した腎臓におけるAGTR1の過剰発現によって引き起こされている。
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