研究課題/領域番号 |
19K09250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
天野 英樹 北里大学, 医学部, 教授 (60296481)
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研究分担者 |
江島 耕二 北里大学, 医学部, 准教授 (30327324)
北里 英郎 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (90195256)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 虚血改善 / PGE2 / mPGES-1 / 制御性T細胞 / TGF-beta |
研究成果の概要 |
血管新生には様々な免疫細胞が関与する。申請者は自己免疫寛容に関与する制御性T細胞(Treg)に着目しそれがmPGES-1/PGE2の虚血改善に関与するか否か急性下肢循環障害モデルを用いて研究を行なった。PGE2が生成されないmPGES-1欠損マウス(mPGES-1KO)と野生型マウス(WT)を用いて比較検討を行なった。mPGES-1KOはWTと比較し有意に虚血の改善の遅延を認めまた虚血筋組織に集積するTregの数の低下を認めた。以上の結果よりmPGES-1/PGE2は虚血部位にTregsを集積することで虚血を改善することが示唆された。PGE2が虚血改善の有効な治療薬になる可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
薬理学、循環薬理学、脂質mediator
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
飲食の欧米化や高齢化により虚血性心疾患や末梢動脈疾患の患者が増加している。これらに対する経皮的動脈形成術やバイパス術などが確立されているが,中には治療困難例があり,血管新生療法が注目されている。今回、申請者の研究はmPGES-1/PGE2経路を介した虚血改善に制御性T細胞の関与を明らかにした。虚血筋組織周囲へのPGE2及び制御性T細胞の局所投与が虚血性心疾患や閉塞性動脈硬化症の治療薬の開発につながる可能性がある。今後治療薬につながるようより詳細なメカニズムの検討が必要である。
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