研究課題/領域番号 |
19K09378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
黒澤 伸 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60272043)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 麻酔科学 / 麻酔薬 / 免疫細胞 / アポトーシス / 細胞死 / ミトコンドリア / 抗がん剤 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
『目的』本研究は悪性腫瘍治療の一連の流れにおいて、抗がん剤影響下にある免疫細胞にあたえる全身麻酔薬の影響を解析し、悪性腫瘍手術の至適な麻酔薬選択を可能にすることを目的として行われた。 『研究成果』抗がん剤であるエトポシドを用い、マウス胸腺細胞及び脾臓細胞をエトポシドで刺激後にプロポフォールを添加、培養したところ、プロポフォールはエトポシドのアポトーシス誘導効果を弱いがさらに増強した。同様に胸腺細胞及び脾臓細胞にエトポシドを作用させた後、セボフルランを曝露したところ、胸腺細胞ではセボフルラン用量依存性に死細胞が増加した。脾臓細胞ではセボフルラン及びエトポシドの容量依存性に死細胞は増加した。
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自由記述の分野 |
麻酔科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性腫瘍治療は化学療法後に手術療法を施行することが多い。手術療法の術後予後に関与する因子として患者の免疫能維持は重要であるが、化学療法(抗がん剤)影響下にある免疫細胞への全身麻酔薬の影響は未検討である。本研究は悪性腫瘍治療の一連の流れにおいて、抗がん剤影響下にある免疫細胞にあたえる全身麻酔薬の影響を解析することで、術後予後改善を踏まえた悪性腫瘍手術の至適な麻酔薬選択を可能にするという学術的意義がある。研究結果から、がん患者の免疫能を維持、または低下させない麻酔法・麻酔薬の選択が可能になり、麻酔を標準化し、テーラーメイドの麻酔管理をすることは結果的に患者の長期予後改善に貢献する社会的意義がある。
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