脳動脈瘤の破裂が最大の原因であるくも膜下出血は、1/3の患者が死亡、社旗復帰率1/3という重篤な疾患である。近年画像診断技術の向上に伴い、未破裂脳動脈瘤が脳ドックなどで発見されることが増えてきたが、治療においては開頭クリッピング術や、コイリングによる塞栓術などの侵襲的な手術療法が主体であり、より低侵襲な薬物による脳動脈瘤治療が待たれている。 本研究は、歯由来の歯髄幹細胞を用いることで、非侵襲的に脳動脈瘤破裂予防を図るものである。歯髄幹細胞は乳歯から得ることができ、また凍結保存しておくことで長期に保存も可能であるため、本人の細胞由来の幹細胞を用いた脳動脈瘤破裂予防法に道を開く研究であると言える。
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